憧れの山、丹後山に登りました。2011年7月
ついに、私が中学生の頃からの憧れの山、丹後山に登った。上越国境で1,809mと標高はたいした事ないが、なぜか、惹かれていたのだ、この山に。
登ってみて、本当にすばらしい山、その表現しか出来ない、思っていた通りの山だった。
本来は、中ノ岳から縦走するのが普通だろうが、過去に真夏の山行でフラフラになった事があるので今回は丹後山のピストンとした。
十字峡Pを5:50発。林道歩いて丹後山登山口6:50。
カモエダズンネは鉄砲尾根の名の通り、今まであったっけ、こんなものすごい急登、という感じ。2合目までで1時間、途中休憩3回。ここまでが一番きついはずが、その後もずっとキツい。
5合目でへとへと、それでも小休止だけにして一定リズムで着実に高度を稼ぐ。7合目より上は、20歩毎に立休みしながらようやくシシ岩に到着10:10。目の前に一面のチシマザサに覆われたドームのようなかわいい丹後山。私は、こんなタイプの山の景色が一番好きなのだ。
写真1:もうすぐ丹後山
シシ岩からやっと足取りが軽くなり、不思議と疲れがすっ飛ぶ。ランナーズハイ状態か。丹後山避難小屋が見えた時「よっしゃー」。
この辺りからはすばらしい眺望。東側に谷を隔てて平ケ岳や尾瀬、南会津の山々、北に越後三山、特に大水上山〜兎岳〜小兎岳〜中ノ岳の稜線が格別に美しい。南には巻機山方面の上越国境稜線がカーブを描き、そして谷から吹き上げる風に音を立ててウェーブをおこすチシマザサ。これを見るために来たのだ。しかも平日のおかげでこんなに好天なのに登山者は私だけ。
写真2:振り返って、丹後山避難小屋と、下津川山から巻機山方面
なんとここまでで、持って来た水3Lのうち2Lを消費。10:40丹後山山頂到着。栃ノ木橋から3時間50分。
本当に思った通り、「とても美しい山」、他にどんな形容詞も陳腐になってしまうような世界だ。中学生当時の私にとっては、なぜかこの山が超神秘の山で、五万分の1地形図「八海山」を買ってきては1日中眺めていたのだ。地形図上で、ここからの眺望は、この山が見えるとか、色々思いを巡らしたものだ。
やっと登れた。感動! もうこの草原でしばらく寝そべっていよう。
写真3:丹後山から中ノ岳を望む
休憩後、大水上山へ。利根川水源碑は、さして感慨もなく通過。
写真4:大水上山から兎岳方面。右遠方に荒沢岳。
1時間で大水上山着11:40。目の前に兎岳〜中ノ岳への稜線が誘惑する。若干の食料もあるので、中ノ岳避難小屋泊も頭をかすめたが、きょうは無理せず、深入りせずここで引き返す。やるとしたら逆コースだろう。次回の楽しみ。
写真5:兎岳から中ノ岳の縦走路。中央奥に越後駒ヶ岳。
丹後山避難小屋の雨水タンクの水は、冷たくてきれいでとても助かった。管理されている地元の方々のおかげで我々もこうして大自然を満喫出来るのだ。本当に感謝だ。1Lほどのお水をいただき下山へ。
ありがとう、丹後山。中学生からの夢が乗っかった登山。本当にすばらしい山だった。帰りたくない。もっとここでたたずんでいたい。
下山は、ガイドブックの通り「ただひたすら下るのみ」である。山に登ると下りでいつも思う。ここ本当に登ったの?
きつくて、もう登れないかもしれない。カモエダズンネは。。。
写真6:栃ノ木橋で三国川におりて水遊び。上越の雪解け水は、真夏でもとても冷たい。美味しくて相当飲んだ。
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