今日7月1日は14回目の会社設立記念日です。
1998年に額縁を作り始め、個人事業で10年、2008年7月1日に株式会社となりました。
今日から会社としては15期に入ります。
合計26年目。
けっこうよくやってきたなと思います。
まだまだ進化の途中かなとも思いますが。
この先どうなるやら。
会社としてのビジョンは立てたこともないし、今もありません。
ビジョンを持たないことが理念です、なんて。
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今日事務所で額縁を作り始めた頃の初期の写真を見ていました。
1998年4月頃、生まれて初めて額縁というものを作り始めて1, 2ヶ月くらいの、本当に初期の、最初の何枚目かの額たちです。




この枠の断面形状は今でも量産型にチェンジして販売している形状です。





鏡のフレームとして展示会に出展し、全国あちこちのインテリアショップからオーダーいただいていたタイプです。
お客さんからは、シンプルだけど有りそうでなかなか無い雰囲気だということで評判をいただきました。
こういう額縁を探していた、というお客さんも結構いたのです。
木の厚みを十分に取ったこともよかったのでしょう。
懐かしい写真です。さらに下の写真は、全身が映る大きさのミラーです。


オリジナルの断面で、そしてペイントもハンドペイントでした。
値段もお高かったです笑
中に入れるミラーも歪みのない国産の最高クラスのものを探してきて入れましたので。
それでもたくさんのオーダーで、継続的に販売し10年以上はこのパターンで作り続けました。
いわゆる額縁の業界とは全く関わらない状態で(知らないし)、当時から取引先は、インテリアのお仕事している関係者や専門店、東急ハンズさんなど、そして取引的には大きかったのがウェディング業界のいわゆるプランナーの方からのオーダーです。
あとは私の額縁を採用してくださった作家さん数名。
それだけでスケジュールが埋まってしまいました。
以上、26年前の写真です。
よく作ってきたなあ。
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2008年に法人に成る時、会社設立の手続きを司法書士さんに任せて(丸投げして)、7月1日設立当日は、
新潟の巻機山に登山に行ってしまいました。
一人で、相変わらず行き先は誰にも言わず。
その時の登山が、ほんとに素晴らしかったのです。
もう雲一つない最高の天気で、なんと雲海の上に小さな小さな三角形の、遠い遠い富士山がちょこっと見えたのです。
写真がどこに行ってしまったか。後で探しておきますが。
その時、近くにいた地元の登山者との会話で、巻機山から富士が見えるのは年に2、3回しか無いと。
しかも大体が秋か冬山の澄んだ時期。
7月にここから富士が見れるなんて、あんたえらいラッキーなやつだな!
みたいなこと言われたのでした。
実は、私が中学2年の頃、父に連れられて巻機山に登った時も、その時は11月3日祝日の快晴の日でしたが、
やはり富士山が見えたのでした。
それ以来の、しかも会社設立の当日に絶景。
その時なんとなくですが、この会社行けるな!!、と思いました。
以降、これまでこれといった困難もなく経営してきましたが、
初期の制作した商品写真見ると、未熟ながらも不思議な異次元のエネルギーを感じてしまうのです。
無から生み出した仕事でしたから。
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この後の文章は後で付け加えました。
ちょっと前ですが、趣味の音楽やってる知人から、あることを言われました。
友人というよりまさに知人という関係性の人。一緒にライブで演奏もしたことがあるくらいのちょっと仲の良い人ですが。
多分誰かから私が額縁を作るという仕事で生計を立てているというようなことを聞いたのでしょうね。
一言「ところでお仕事の方は軌道に乗ったの?」と来ました!
まあ、いいんですけど。
「一応26年やってるんですけど」と返そうかなと思ったけど、グッと堪えて数秒空けて、
「はい! まあまあ順調にやってます。」と返しましたら。
すっごい感じ良い笑顔で「ああ、それは良かったですねー!」と言ってくれました。
いい人でした。
でもよくよく考えてみて、額縁を作って、どうやって食べていってるんだろうって、
「普通の人々」思うでしょうね。
娘が学校でよく友達に聞かれたそうです。
中学、高校、大学でも、
「父親が額縁作って、母親が絵を描いている」それで食べていけるの? って。
なんと先生にも聞かれたそうです笑
でも、同級生たちは皆、「そんなんで食べて行けてるって凄い、良いなあ」、というような反応だったらしいです。
一般の人達から、「そんなんで食べていけるの?」と思われてしまうというシナリオがこの私に与えられたのも、
何かの意味があるのでしょうね。
だから、額縁というアイテムなのです。
この仕事が始まった頃、鏡を作ってたのですよ。
まさにこの仕事は私のクリアリングの歴史でもあります。
なんとか売らなきゃ、頑張って売らなくちゃ、をクリアするほど上手く行くようになりました。
仕事がまさに私の「鏡」 だったのです。
そして10年目くらいから自然に鏡は作らなくなっていき、
作家さんの額縁が主体になっていきました。自然にです。
これからもクリアリングの旅です。
以下、さらにあとで追加で書き加えました。
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ここで、一番よかった、そして大切だなと思うことを一つ書きます。
これは、私が大切だと思うので、人によりいろんな意見はあると思います。
クリアリングできたから新しいことが始まる、というのは間違いです!
不安が浄化したら、きっと新しいことが始まる、も間違いです。
不安のまま開始する、のです。
何を開始したら良いかが何もない場合は、その場合は古い船に乗っているケースでしょうから、不安のまま古い船から降りることです。
その純粋体験としてのエネルギーが新しいことを呼び込むのですよ。
それを、人々は「ワクワク」なんていうつまらない言葉で置き換えるのですが、
ああ、「ワクワク」ね、知ってる、なんてものではないのですよ。
不安のまま開始するからうまくいくのです。
不安を浄化してから(そんなの訪れないのですが)開始すると、上手くいかないでしょう。
そしてそして、不安のまま開始しないと、90歳になります。
もう一度言います。
不安のまま開始するから上手く行くのです。