ワイキキでくつろぐ。
9日間のハワイ滞在だったが、毎日夕方ワイキキビーチのあたりでひとりでくつろいだ。
妻と娘が毎日夕方コンドミニアムで昼寝をするので、その間カラカウア通りまで歩いてビーチ沿いの芝生に寝転がってくつろぐ。
正直、この時間がいちばん至福の時だった。
ワイキキの最もにぎやかな場所でもあるが、本当にいろんな人たちがいた。
わたしのように何もせずぼーっとしている人もいたが、
チェスをしている地元のおじさんグループ、
決して上手とは言えないギターを弾き語りしている若者、
ヴァイオリンの人もいた。
カップルでベンチに座っている老夫婦。
日本ではあまり見ない、ご高齢のカッコいいサーファーおじさん。
多くの日本人ファミリー。
砂に寝そべって、そんなに真っ赤に体焼かない方がいいんじゃない?とおもわれるアメリカ人のおばさま。
鐘を鳴らして到着するトロリー。
ああ、平和だなあ。
ワイキキビーチは、今工事中だった。人口砂浜の増強工事だった。
その脇の桟橋へ歩いていったら、ローカルの若い男女がボディーボードを楽しんでいた。
彼ら、彼女たちがものすごく元気だった。
はっとした。こんなに元気な10代の男女が、最近の日本にいるかなあって。
携帯の画面をじっと見て無言でコミュニケーションを取り合う、日本の若者達とは明らかに違う「元気」がある。
ああ、この子達、このまんま地球さんと一緒にいつの間にか5次元に行っちゃうんだなあ。
まちがいないよ、って思った。
遊んでいる彼らの眼差しを、わたしはじっと見ていた。
写真:ワイキキに寝そべっているわたしからの風景。