小沢健二「天使たちのシーン」
また小沢健二の 話ですが、
「天使たちのシーン」という曲があります。
25年くらい前に聴いたのですが、この曲こそ鍵だったようです。
小沢健二の音楽が私に与えた影響が、
あまりに大きいのに今さらながらびっくりしています。
小沢健二が久しぶりにテレビに出たのがきっかけで今日も思ったのですが、
彼のアルバム「犬は吠えるがキャラバンは進む」が私の今回の人生で、
一つのターニングポイントになったのです。
アルバムを聴いたのは1992〜93年頃だったような気がします。
中でもこの曲「天使たちのシーン」、これなんです。
この曲が私のたくさんのたくさんのブロックを吹き飛ばしてくれたようです。
吹き飛ばされるのを待ち望んで出口で渋滞していたブロックがこの 曲で
一気に宇宙に放たれて、キラキラと光に変わったのでしょう。
この曲、 歌詞がすてきなんですが、
これは聴いていただくしかありません。
そして、歌詞だけでなく、
メロディーと、途中に入ってくるソプラノサックスのソロ、
小沢氏自身のギターソロ、
ピアノもだんだん盛り上がっていき、あるときまた静かに、
そして 「カモン」!の声、
すべてが、
ああ、美しいストーリー。
何て美しい曲だろう。
そうなんだよね、「委ねていていいんだ」
となってしまいます。
この星の全ての生命に、神の秩序が宿っているんだって。
私はそう思いました。
新鮮な勇気が湧いてきたのを覚えています。
それは、それまでの「振り絞る勇気」でなく、解放によって浮かび上がってきた、
もともとあった「勇気」でしょう。
自由になる勇気です。
私達は、自由になるのです。
自由になるんだ、そう決めました。
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小沢健二のアルバム「犬は吠えるがキャラバンは進む 」はとてもかっこいい曲ばかりです。
次のアルバム「Life」は大ヒットしたし、とてもポジティブな明るいエネルギーに満ちた、ポップなアルバムですが、
私は「犬は吠えるがキャラバンは進む 」の方が大好きです。
「天使たちのシーン」だけでなく、
「天気読み」「カウボーイ疾走」「ローラースケートパーク」など、
素敵な曲ばかりです。
今聴いてもとても新鮮です。
今日も全曲2回聴いてしまいました。
また新たな旅立ちの気分を私に起こしてくれました。
私にとって小沢健二の作品は文学作品です。
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1993年頃買ったアルバム「犬は吠えるがキャラバンは進む 」と、
これまた懐かしい ギター弾き語り用楽譜。